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2019.06.20

「こんな夜更けにバナナかよ」著者・渡辺一史さん来校!

大泉洋さん主演の映画で話題になった「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」。

 

皆さんはご覧になりましたか?

 

全身の筋肉が衰えていく進行性筋ジストロフィーという難病を抱えながらも、

一生病院や施設にいるのではなく「地域で普通に生活したい」という強い信念で、

自ら募ったボランティアの24時間介助で自立生活を送った札幌在住の鹿野靖明さんと、

鹿野さんを介助するボランティアとの交流を描いた映画です。

 

 

なんと、6/8(土)のボランティア部の活動に、

原作『こんな夜更けにバナナかよ 筋ジス 鹿野靖明とボランティアたち』(文春文庫) 著者の渡辺一史さんが来校し、

ボランティア部の生徒たちに講話をいただきました!

 

 

渡辺さんは、

「今みんなが地下鉄を利用する時に乗っているエレベーターは、どういう経緯で設置されたと思う?」という、

身近な話題からお話を始めてくれました。

 

 

1972年開催が決まった札幌冬季オリンピック、

当時の高速・大量輸送課題解消のために開業した札幌市の地下鉄には、

当初エレベーターの設備はありませんでした。

 

現在の公共施設で当然のように考えられている「バリアフリー」という概念が、当時は一般的ではなく、

障害を持つ方々と支援団体の度重なる設置申請にも

「エレベーターなんて贅沢だ」ということで退けられていたそうです。

 

それでも続けられた熱心な陳情や訴えが行政や社会を動かし、

エレベターや点字ブロックの設置が始まったそうです。

 

障害を持つ方や、ご高齢者だけではなく、ケガをしたとき、重い荷物があるとき、小さな子どもと出かけるとき、

私たちも「バリアフリー」を初めとするノーマライゼーションの進歩には大きな恩恵を受けていますよね。

ここには当事者の皆さんが、声を上げて社会を動かしたという歴史があることを学びました。

 

そして、【ボランティア(介助をする側)と介助を受ける側の関係性】について、

ボランティアは「自分は支える側」と思っているかもしれないけど、本当にそうなんだろうか?

 

そもそも「ボランティア」ってどういうことだろう?ということを、

鹿野靖明さんとボランティアの間で実際に起きた様々な出来事、

エピソードを通して考える機会をいただきました。

 

とても面白いお話でした。

 

お話を聞いてみたい方は、ぜひ渡辺さんの講演会に足を運んでみてくださいね!

 

 

さて、そもそもなぜ渡辺さんに池高に来ていただけたか、ということにも少し触れようと思います。

 

なんと、鹿野さんのボランティア「鹿ボラ」に、総合コースの、あの先生が当時参加していた、というご縁があったのです!

 

なんと、原作にも「わがまま・おしゃべり・ずうずうしい」と表現されるキャラクターの鹿野さんと、

ボランティアの関係性をどのように考えるか、という大きなテーマに差し掛かった場面で登場します。

 

 

渡辺さんご自身も、取材を重ねるうちに鹿野さんの介助をするようにもなるのですが、

その時に共にボランティアをしていたのが、あの先生とのこと。

 

その先生は、原作でこのような描写で紹介されています。

 

「骨太といおうか、ワイルドといおうか、(中略)男が惚れる男の魅力があった。」

 

…確かに空前絶後、超絶怒涛のジャスティスなワイルドさを一昨年の学校祭で披露してくれていました!

 

数々の賞を受賞した原作

『こんな夜更けにバナナかよ 筋ジス 鹿野靖明とボランティアたち』(文春文庫)は

本当に読み応えのある一冊です。

 

 

ぜひ読んでみてくださいね!

 

 

渡辺先生、貴重なお話をいただき、ありがとうございました!!